ブログ｜丹波篠山産の丹波黒枝豆を通販でお取り寄せいただけます。

丹波篠山は粘土質の地域と砂質の地域があります。当農場がある今田町は砂地の圃場が殆どです。砂地といっても砂場や砂浜の様な砂ではありませんが砂含有量が多い地域です、それも超大昔は湖の底で水の流れによって土の粒子の細かいのは粘土として粒子の大きいのは砂として堆積したという事をきいたことがあります。

包丁の刃を研ぐにも砥石で研ぐわけです、砂状の畑を耕すとトラクターの刃はすごい勢いで回転しながら土を耕すのと同時に砂との摩擦で摩耗して行きます。その結果田植えや畑の準備で耕耘して回りながら爪があっという間に減ってしまうのですね(^_^;)

これまでは家庭用より少し大きめのトラクターでしたが、今年より業務用の大きい機械になって仕事が捗る分燃料や部品類の消耗も激しく、特に爪の摩耗には驚かされました。粘土質の土質の農家さんは爪の減りは少ないものの水はけが悪く丹波黒大豆の畑の準備には苦労されています、一方当方の様な砂地の農家は爪の減りは早いものの丹波黒大豆の畑の準備には水はけは良く、水稲栽培では水持ちがあまり良くなく肥料分の流出もあります。地域によって様々一長一短があり、その特性に合わせた農作業がなされています。

そんな砂地圃場が当たり前に思っていた私が作業委託で粘土質の田んぼの耕耘作業に行った先は『もうまるで沼？』というくらい深く（トラクターの腹が埋没するくらい汗）車輪にまとわりつく粘土質に地域差を感じ改めて圃場条件が全く違う事を気づかされました。

トラクターの爪で本題に移るまで大分かかりましたが、ようやく先日爪の交換をしました、農機具屋さんで購入した場合約７万円（税別）ネットで購入したら5万円（税別）というわけでもちろん楽天で購入し、自身で取り付けました、２２ｍｍのソケットレンチで36本の爪のボルト（爪一本あたり2本のボルト）７２本のボルトナットを外し、摩耗した爪を外すこと約3時間・・もちろん予定もあるのでインターバルを設けながら空き時間にこつこつと・・

交換前は畑の土に金属のかけらが刺さりながら耕耘しているようでしたが、交換してみると、『しっかり畑を耕してるやん♡』という体感と快感！畑の底の土が表面に、表面の土が底に耕転しているのが良くわかります。先日堆肥を散布したばかりなので畑の中にまんべんなく堆肥をいきわたらせたいので、やはり効果的です。

というわけで道具は！１００％効果的に使えるようにもっと早く爪の交換をすることを痛感した本日でした。『まだまだいける、もったいないからまだこれで行く！』という考えは手放します。

あとは畝立てをしてビニールマルチを張ってようやく野菜苗の植え付けです。